【F/F】女騎士に捧ぐ狂笑のメロディ
🕑 Added 2025-03-03 13:17:35 +0000 UTC
女騎士に捧ぐ狂笑のメロディ
(F/F)
女騎士アロアは戦場で常に、その"美剣士"の首筋を見据えていた。
白くて細い首。
あれを掻っ切れば。
握りしめている剣で、その刃で切り裂けば──アロアたちを取り巻く不安は全て消える。
あの美剣士はそういう存在だ。
アロアの属する王国──その最大の敵国であるウィズダム王国一番の剣士があの美青年である。
名を"ユニ"と云う。
戦場でユニは実につまらなそうに剣を振るい、アロアの仲間の命を奪っていく。
どいつもこいつもつまらない。弱者ばかりだ。そう言いたげに、つまらなそうに──青年美剣士は殺戮を続けている。
ユニがいるから、敵国ウィズダムは勢力拡大を続けることが出来ている。
だから、ユニの首を獲るということはすなわちウィズダムを獲るということだ。
アロアは王国で一番の腕を持つ女騎士である。
女に何が出来る。そんなくだらない言葉を吐いて来た男どもを跳ね除け、実力でのしあがってきた。
アロアは、王国の強さの象徴であるからこそ、自分がユニを倒さねばならない。
ウィズダムとの戦闘はもう何年も続いていた。
言うまでもなく死者も大勢出たのだが、不可解なのはその"行方不明者"の多さであった。
二十二人。ウィズダムとの戦争における行方不明者の数である。
争いは見通しの良い陸地で行われる。
死体だって回収している。
だから──行方不明者などそうそう出るはずがない。
それも、アロアの味方ばかりが、有能な女たちばかりが行方不明になっている。
──あの美剣士は何か知っているに違いない。
アロアはそう睨んでいた。
絶対に、あの美剣士ユニを倒し、拷問してやる。
アロアはその日初めて、美剣士と剣を交えた。
アロアも女性としては背が高い方であるが、ユニはそれよりもさらに背が高い。
振り下ろされた剣を受けた時、アロアは何か大きな違和感を感じた。
華やかな香りが鼻腔をくすぐった。
君──いいね。
ユニはそう言ってそれから──。
アロアの腹を切り裂いた──。
◯
死んだと思った。
アロアは確かにあの時、ユニの振った刃によって命を切り裂かれたはずだった。
それなのに、アロアはまだ生きている。
いや──生きていると言い切っても良い状況ではない。
ここは冷たい場所だ。
アロアは、相棒である剣を奪われ甲冑を剥ぎ取られ、下着姿に剥かれて両手には手錠をはめられている。
ここには、随分と高いところにある窓が一つ。そして──どこへ通じているのか分からないドアが一枚と、鉄格子のドアが一つ。
ここは──ウィズダム王国の城内──しかも恐らくは牢屋だ。
鉄格子の向こうに綺麗なシルエットが現れた。
アロアを超える高身長に長い手足をした美男子──ユニだ。
ユニはパンとスープが乗っているトレイを片手に牢屋に入って来た。
「おはよう。気分はどうかな」
ユニは中性的な声で言ってトレイを掲げた。
トレイはかなり大きいのだがそれを軽々と片手だけで持っている。随分と大きな手だ。
アロアは何も答えない。
「何も言わないと云うことは…特に問題はないと云うことで良いかな」
何も言わない。
不要なやり取りだ。
「じゃあ…これ食べて」
ユニはトレイを机に置いた。
あんなもの。食べるわけがない。
毒が入っているかも知れないのだから。
「まさか疑ってる?食べてもらわないと困るんだよね」
ユニは腰に手を当ててアロアを見た。
「信用できると思っているのか」
アロアはそこでようやく口を開いた。口の中はかなり乾燥している。
「毒で殺すなら…さっき戦場で殺してるってそうは思わない?」
ユニは細長い人差し指を立ててクルクル回した。
「すぐに死ぬ毒とは限らないだろう。麻痺とかそういった毒で自由を奪って拷問にかける算段かも知れない」
そういった方法もあるのだと…聞いている。
「用心深いね。流石は王国一番の騎士様だ」
ユニは、ふふふと笑った。
また奇妙な違和感が走った。
「君が食べないなら、僕が食べるけどそれで良いかな」
ユニは椅子に腰掛けて脚を組んだ。脚がとてつもなく長い。
「好きにしろ」
アロアはそう吐き捨てた。
「私のことは、殺すべきだ」
アロアが言うと、ユニはその切長の目を少し丸くした。
「私を生かしたまま国へ入れたことは失敗だぞ。剣がなくとも私は戦える」
「大丈夫。僕がいるから」
ユニは飄々とそう答えて長い指でパンを摘んで千切り、口に放り込んだ。
「そんなことしたら──僕は君に"乱暴"をしないといけなくなる」
ユニはもぐもぐと口を動かしながら言った。
「すれば良い」
「駄目だよ」
ユニは即答した。
「何故。上に止められているのか。くだらない」
アロアはそこで笑ってやった。最強の剣士といえど、結局は権力者には逆らえないのだ。
しかし。ユニはふふふと笑って、違うよと言った。
ユニが立ち上がる。
本当に、背が高い。
「君をどうするかを決めるのは僕だ」
ユニは、アロアを見下ろして妙なことを言った。
「だったら尚更、殺すことをおすすめする」
アロアの額に冷や汗が滲んだ。
戦場で万全の状態だった自分を容易く仕留めたこの美剣士が、非力な状態である自分の前にいることが急に──恐ろしくなったのだ。
美剣士はあの大きな手で、あの長い指で剣を握ってアロアを仕留めた。
傷一つ付けることなく──。
「さて。君には色々と聞いておかないといけないことがあるね」
「話すとでも?」
「話してよ。君も、そのドアの向こうには行きたくないだろう」
ユニはあははと笑って、あのどこへ通じているのか分からないドアを指差した。
頑丈そうな鍵で施錠されたドア。
今の口ぶりからしてさしずめ──
「──拷問部屋か。だが、何も恐れることはない」
アロアは拷問の訓練など死ぬほどして来ている。
それに、もしも耐えられないことがあったら…死を選ぶまでだ。
「みんなそう言うよ」
ユニは長い腕を伸ばし、大きな手で椅子を掴んで引き寄せ、座った。
「君は王国の作戦指揮を任されていると聞いている」
ユニは膝の上に手を置いて長い指同士を絡ませた。
まるで蛇どもが絡み合っているようだった。
「どうだかな」
アロアはシラを切った。
「もう二十二人から確認済みだよ」
二十二人。
ユニの一言が、アロアを刺激した。
「なに?それはどういう──」
二十二人というのは、これまで行方不明になった──。
「あのドアの向こうでね」
ユニはもう一度、長い指でドアを指してふふふと笑う。
また違和感が駆け抜ける。
「だから、次にどのように動くのか…作戦の全てを教えてもらいたいんだ」
ユニは同性であるアロアでさえ見惚れてしまいそうなほど綺麗な目でアロアを見つめた。
「話すことはない」
ユニはまだ、アロアをじっと見つめている。
まるで、品定めでもするように。
「私を生かしていても役には立たないぞ」
アロアがキツく言うと、ユニは嬉しそうに笑って立ち上がった。
それから、ユニはにんまりと恍惚としたような顔をして、屈み、アロアの顎に手を伸ばす。
「これ以上、僕をゾクゾクさせないでよ。すぐさまあっちに連れて行きたくなるじゃないか」
ユニは大きな手でアロアの顎を掴み、甘い息と共にそう囁いた。
瞬間。
アロアの感じていた全ての違和感の正体が明らかになった。
指の、この肌の柔らかさ。
先の尖った指の形。
爪の厚み。艶。形状。
そして何より、屈んだことで見えた、巻きつけられた布で押し潰された胸──。
こいつは──女だ。
アロアは息を飲んだ。
思えば、女であっても何の不思議もない見た目だ。
この美剣士は、美男子ではなく──美女であったのだ。
見た目は納得がいく。しかし、自分以外に、いや、自分を遥かに超えたこんなに強い女がいるのか。
アロアには受け止めきれない現実だった。
同性に負けた。その事実がアロアを苦しめる。
「戦場で初めて君を見た時からずっとずっと…捕まえたかった。こうして二人きりになりたかった」
ユニは、自分の正体に気づいたアロアを見つめて嬉しそうにしながら語り始めた。
「だけど、毎回…君を逃がしてしまう。だから別の女ばかりを連れ込むことになった」
ユニは拷問部屋へと続くドアを見る。
「よくも仲間たちを…!」
「みんなあっちの部屋に連れて行ったよ。そこで…きつーいお仕置きをした」
ユニはにっこり笑って、その大きな手に生え揃う長い指をうにょうにょと踊らせた。
実に滑らかで、女性的な指遣いだ。
「許さないぞ」
この女が、これまで仲間を攫って拷問にかけて来たのだ。許せない。絶対に。
「いいねその目つき。僕が憎い?うふふ。興奮しちゃう」
ユニは大きな手でアロアの白い頬を撫でた。
妙にすべすべとした手のひらだった。
「ふざけるなっ!お前になど、何も話すものか!」
アロアは首を振ってユニの手を払い、怒鳴った。
「うふふ。いいんだよ。それで。その方がずっとずっと──」
頬を撫でていたユニの手がゆっくりと上へ移動する。
「──拷問のし甲斐がある」
ユニは低い声でそう言って、大きな手の長い指を曲げてアロアの髪を掴んだ。
ユニは拷問部屋へ続くドアの鍵を開けた。
「やめろっ!くそっ!」
アロアは抵抗するが、手錠に加え髪を掴まれているためどうにもならない。
ドアに、"Tickle Hell"と真っ赤なペンキか何かで殴り書きされているのが見えた。
意味が分からなかった。
言葉の意味はわかるけれど──。
「ようこそ…楽園へ」
ユニはアロアをゴミのように拷問部屋に放り込んだ。
異様な匂いが鼻を突く。
何の匂いだ。
色々な体液とか、油とかそういったものが入り混じった混沌の香りだ。
そしてその邪悪な香りをまとう濃厚な霧の中にあるのは、禍々しい暴力の権化たち。
無数の、拷問器具。
「世界中から集めた拷問器具で色んな拷問を試したよ。けれど、一番効果的だったのは、痛みではなかった」
ユニは、この異様な空間に立ち込める混沌の霧を心地よさげに吸い込む。
「最も効果があったのは──くすぐり地獄だったんだ」
ユニはそう言うと、床に転がっているアロアの腋の下にずくりと両手を差し込んだ。
「はっ!?」
ユニの大きな両手は、なぜか妙にヌルヌルしていて容易く閉じられた腋の下に入り込んできた。
生温かい、柔らかな違和感が腋の下に走った。
そして。
長い指はこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょっと蠢いて腋の下の薄い表皮を貪った。
「ひゃっ!?なっ!?うがはははははははははははははははははは!?やめろっ!?何の真似だっ!?」
襲って来た感覚そのものよりも、予想外のユニの行動に呆気にとられたアロアは戸惑いながらも悶えてしまった。
「うふふふ。こしょぐったかったかな。ごめんね」
ユニは手を腋の下からぬっと抜き取って薄ら笑いを浮かべた。
明らかに、興奮している。
「それにしても──やっぱり君は最高だよ」
ユニはうっとりとした目でアロアの熱った顔を見つめながら、その細い指先をアロアの背に這わせた。
「ひっ!?触るなっ!」
アロアは身を捩るが、ユニの指先は吸い付いたように離れない。
こちょこちょこちょこちょと長い指が肩甲骨のあたりとか、腰の周りを歩いていく。
ふつふつと鳥肌が広がっていく。
「これがこちょこちょ。くすぐり。どうかな…耐えられそう?」
「本気でこれを拷問にするつもりなら…お前は愚かだ!こんなもので…白状すると…」
「みんな。して来たんだよアロア」
ユニはアロアの言葉を遮ってぴたりと指を止めた。
「みんなみんな…ごめんなさい。もうやめて。何でも話します。そう言ってなんでも教えてくれた。こちょこちょ地獄の末にね」
ユニは、愉しげにアロアの耳元でそう囁いた。
「もちろん…ご褒美としてその後も可愛がってあげたよ。狂い死ぬまで…こちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょーって」
ユニは囁きながら、アロアの背面をこちょこちょくすぐった。
「くひひっ!?ふはははははっ!?お、お前だけは絶対に…絶対にっ殺してっ…やるっ!」
アロアは身を捩って顔を真っ赤にしながらユニを睨んだ。
こんな奴に、こんな方法で弄ばれているのが悔しくてたまらない。
「いいよ。そういう台詞大好物だから」
ユニはぺろりと唇を舐めた。
「僕はね、そもそもがこの国の拷問官だ。ここに籠って拷問の研究を続けてきた。被験者は主に反逆者や犯罪者…時には"邪魔者"も使った」
ユニはそこで、だけどね、と言葉を切った。
「僕好みの"コ"じゃないと実験も楽しくないと気づいたんだ。だから…被験者集めのために戦場に出た」
この女はそもそも…生粋の剣士ですらなかったのか。
アロアはますます悔しさの渦に飲まれた。
「そう。僕は生粋の騎士ではない。けれどね…それでも騎士の考えることはよく分かる。だって騎士なんか沢山ここで…こちょばし拷問に掛けてきたんだから」
ユニは何かを思い出すような目をして指をこちょこちょ踊らせた。
こいつは、狂っている。
当惑と、憎しみと、怒りで頭がどうにかなってしまいそうだった。
「だからね君の騎士としてのプライドを尊重して…勝負をしようと思う。君がこの部屋を出ることが出来たら…僕は君を逃がしてあげる」
「なに?」
「そしてもう一度戦場で戦おう。そこで正々堂々と決着をつけるんだ。でも捕まったら…この部屋の中央にある"こちょこちょベッド"に縛り付けて…地獄の拷問タイムだ」
ユニは、そのこちょこちょベッドとやらがある方向を指差した。
這いつくばっているアロアからは、拷問器具の陰になっていてよく見えない。
「そんなくだらない嘘を信じると思っているのか。希望を持たせて…部屋から出たところを捕まえる気だろう」
「さぁ今からスタートだ。出口はこのドアとは別にもう一つある。それを見つけて脱出すれば…流石の僕も追いつくことはできないよ」
ユニはアロアの言うことなど聞かずに手を叩いた。
「くそっ…!」
アロアはよろよろと立ち上がって走り出す。
逃げの一手というのは屈辱的だが、両手を塞がれた状態で武器も無しに立ち向かって勝てる相手ではない。
行方不明者はユニが攫っていた。この大きな情報を得て、無事に帰ること。
それが、アロアが今やるべきことなのだ。
部屋には、およそ人に使うものではないようなものばかりが並べられており、それらが迷路のように複雑な道を構成している。
どこだ。
どこにある。
ただ人を閉じ込めるだけの小さな鉄の箱や、棘だらけの椅子、やけに大きな万力──それらの作る道を抜けた先に…ドアがあった。
アロアがその、やけに引っ掻き痕のような傷のついたドアに手を伸ばした時だった。
「アロアちゃん。みぃつけた」
ねっとりとした声がして、生温かい感触が背面にに触れた。
ユニが背後からがばっとアロアに覆い被さった。
「捕まえた」
アロアの引き締まった腹筋に、ユニの大きな両手が忍び寄る。
指の関節がワシッと曲がり、伸びた爪の先が腹筋に喰らいつく。
「はっ──」
アロアがその不気味な刺激に息を飲んだその直後──。
長い指がワシャワシャワシャワシャワシャワシャワシャワシャワシャワシャっとお腹を掻きむしった。
「ふあっ!?くひゃっ!?くひゃひゃひゃひゃひゃっ!!?やめろっ!?うぁははははははははははははははっ!?」
凶暴なくすぐったさが炸裂し、アロアの下半身からフニャフニャと力が抜けて、アロアはドアの前で崩れ落ちる。
──が、なんとか膝立ちで堪えた。
「うふふ。僕の勝ちかな」
ユニは、アロアのムダな脂肪の一切ない腹筋に爪をつるつるこちょこちょ滑らせる。
「ぐぁははははははははははははははははっ!?やめっっろっ!?離せっ!!くそっ!?っっははははははははははははははは!!」
ユニの細くて長い指が蛇みたいにうねって、爪の先が腹筋の表面や側面をこちょこちょ刺激するたび、アロアの筋肉からひゅるひゅる力が抜ける。
「アロアちゃんは騎士のくせにくすぐったがり屋さんなんだ?可愛いね」
ユニは、指先で腹筋の質感を味わうようにして、こちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょワシャワシャワシャワシャと腹部をくすぐり弄ぶ。
「くっふふふふふふっ!?くふははははははははははっ!!はーっはははははははははははは!!!だ、誰がっ…!!」
「お前だよ」
ユニ突然、声を低くするとそのまま爪をずるりと下腹部に滑らせ、下腹部をゴショゴショゴショゴショゴショゴショゴショゴショゴショゴショゴショゴショゴショゴショ!!っと激しく掻き回し、仕置きした。
「ぎゃっ!?うわっ!?なっ!?うわはははははははははははははははははははっ!?かはっ!?くっっははははははははははははははははは!?やめっっ!!?ああああははははははははっ!?」
爪の先が注いでくる猛烈なくすぐったさによりアロアは腰が抜けてそのまま床に転がった。
ユニは、転がったアロアに覆い被さる。
「君が騎士であることが事実であるように、こそばがり屋さんであることも事実だ。いいね?」
ユニはアロアの赤くなった顔を覗き込みながら、下腹部を爪の先でたっぷりとゴショゴショゴショゴショゴショゴショゴショゴショゴショゴショゴショゴショこちょこちょこちょこちょとくすぐり続ける。
「くぁぁぁぁははははははははははははははっ!?う、うるさいっ!!このっ!!うははははははははははははははははははははははは!!かはっ!?くはっ!?ひゃひゃひゃひゃーっ!!!」
アロアはじたばたと両脚をバタつかせて抵抗するが、ユニはそんな抵抗などものともせずにアロアの下腹部を爪でこちょこちょワシャワシャ嬲り続ける。
「僕はくすぐったがりの君が好きだ。だから…認めて。自分はくすぐったがりだって。ほら、言え。言え」
「ぐふふふふふっ!!?っっはははははははははははははははははははははははっ!!お前のっっ!!望むようなことはっっしないっ!!っっひひひひはははははは!!」
これ以上、この狂った女騎士──いや拷問マニアの思い通りにはさせない。
「言わないんだ…じゃあ…」
ユニが手を止めた。
ユニの爪の感触や指先の感触の余韻が、アロアの下腹部にじんわり染み込む。
「…分からせてあげよう」
ユニは力づくでアロアの身体を仰向けにし、腰のあたりに座り込んで馬乗りになる。
「ぐぁっ」
「ア〜ロ〜アちゃん。もう逃げられないよ」
ユニはアロアを見下ろしながら、自慢の長い指をこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょ〜っと蠢かせる。
見ているだけで、さっきのくすぐったさが蘇る指の動きだった。
「はぁはぁっ!!このっ…狂人めっ!!はぁはぁっ…やるならさっさと──」
アロアがそう声を荒らげた瞬間──。
ユニの両手がアロアの締まった横っ腹に吸い付き、爪が立てられた。
「はっ!!?」
爪の硬くてツルツルした独特の感触が横っ腹の神経を震わせる。
「自分がくすぐりに弱いこと…認めようか」
ユニはニッコリと微笑み、細長い指を素早く動かし、カリカリカリカリカリカリカリカリカリカリっこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょ〜っと滑らかに軽快に横っ腹の表面を引っ掻いた。
「あひょっ!?あひゃひゃひゃひゃひゃっ!!?きっ貴様ぁぁぁっ!?っっはははははははははははははははははは!?いひひひひひっ!!?いひぃぃぃぃひひひはははははははははっ!!?」
ゾクゾクするようなくすぐったさが横っ腹を襲い、アロアは堪らず身を捩る──が、ユニに馬乗りになられているせいでまともに身体を動かせない。
無防備なまま、ひたすらに横っ腹に爪くすぐりによるこそばゆさが刻まれていく。
「耐えきれないくすぐったさを浴びせられ続けた者は…みんな…まずは気を失う。だけど、君が気絶したら…こちょこちょベッド行きだよ」
ユニは、ウニョウニョと指を動かし、爪の先で横っ腹の張り詰めた神経をカリカリこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょと虐める。
「ふ、ふざけやがってぇぇっ!!っっはははははははははははははははは!!?きひひひひはははははははははははっ!!?くそっ!?いひひひひひひひはははははははは!!!」
巨岩に敷かれた状態でこちょこちょされ続けているようなそんな地獄。
それが、アロアの心身を蝕んでいく。
だらだらと冷や汗が背面を濡らす。
「ほら頑張って。こちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょ〜」
ユニの爪が、腹筋にほど近い皮膚の上を踊った。
こちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょ〜っと。
「ぎゃっ!!?うわぁぁぁぁあははははははははははははははははははははっ!!?いひひひひっ!!?やめろっ!?はっ!!?ははははははははははははははは!!?」
アロアは手錠に繋がれた両手を振るい、意味もなくユニの手に向かって手を伸ばし指を伸ばす。
1秒たりとも受け続けたくない刺激が、無抵抗の身体に嫌と言うほどにこちょこちょこちょこちょこちょこちょ染み込んでくる。
狂いそうだ。
アロアは叫んだ。
「そろそろいいかな」
「はっ!?」
ユニの両手が、腋の下に。
腋の下。
汗で湿った腋の下。
そこに──魔の指が。爪が。
そこだけはっ──。
「おやすみ。アロア」
ユニのくすぐり指がこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょ!!!っと腋の下をくすぐり処す。
「ぎゃっっ!!?ぎぃぁぁぁああああああああああああああああああああああああああああっ!!?あっ!!?あっ!!?あはは!?あははははははははは!!?あははははははははははははははっ!!?」
他人の指の感触が、爪の感触がこちょこちょこちょこちょ蠢いて、腋の下の神経を掻きむしる。
アロアはパニックに陥り、腋の下を意味もなく閉じたり開いたりする。
既に爪の先は腋の下に喰らい付いている。だから、閉じても開いても、地獄だ。
ユニは目を細めてアロアの悶絶に歪む顔を見つめながら、神がかった滑らかな指さばきで、腋の下をこちょこちょこちょこちょ食べていく。
「ぎひひひっ!!?ひっ!!?ひははははははははははははははははははははははははは!!?いいっ!!いいからっっ!!!私はっ!!!くすぐったがりでぇっ!!っっやぁぁぁぁあははははははははははは!!?」
気づけばアロアはそんなことを叫んでいた。
何も考えていなかった。
苦しいからプライドを捨てようとか、そんなことさえも。
ただ反射的に、腋の下のくすぐりから逃れるために気付けばそう叫んでいたのだ。
こちょぐったさと、屈辱と、くすぐったさと、怒りと、こそばゆさで頭がいっぱいになって──アロアの意識は弾けた。
◯
アロアが目を覚ますと、その身体にはもう自由などなかった。
アロアは全裸に剥かれ、こちょこちょベッドとやらの拘束台の上に仰向けで縛り付けられていた。
両腕はバンザイの格好で、両足は揃えた状態で枷をはめられている。
身体は縦にピンと引き伸ばされた状態でギッチリと固定されており、全身の、筋肉という筋肉が、スジというスジが、神経という神経が、伸び切っている。
「おはよう」
イカれた拷問騎士ユニが
紅茶を啜っていた。
「眠っている間…君の身体に温めた油を塗らせてもらったよ」
ユニは言ってティーカップを近くの拷問器具の上に置いた。
アロアはそこでようやく、自身の全身の皮膚が奇妙なほどヌルヌルとヌメリを帯びていることに気づいた。
「よくも勝手に…」
「さて、さっきの情報…教えてもらえるかな」
ユニはアロアの抗議を無視して立ち上がった。
「お前に話すことなどなにも──」
アロアがそう言いかけた時、ユニの長い指が伸びてきて、こちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょっと乳首をくすぐった。
「はぎゃっ!!?あひゃひゃひゃひゃひゃっ!!?ひょはははははははははははははっ!!?」
予想だにしていなかった部位へのこちょこちょに、アロアは口を歪めて笑い出す。
乳首に、爪の嫌な感触がくすぐったさと共に刻まれていく。
「もうゲームは終わったんだよ。ここからは拷問タイムだ。お前に抗議する権利なんかない。わかった?」
ユニは、下から上へと乳首を引っ掻きくすぐりながら首を傾げた。
こちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょ!!!
「うわははははははははははははははははは!?くふふっ!?くふふふふははははははははははっ!!?やめっっ!?くそっ!?っははははははは!?」
アロアは拘束されていることを忘れ、何度も手足に力を入れた。
しかし、意味はない。
何の抵抗もできないアロアは悶えながらもユニを睨んだ。
「何その目。さっき言ったこと分かってないのかな」
ユニは全ての指を乳首に喰らい付かせ、爪の先で細かくこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょとくすぐりまくった。
「んにゃぁぁぁぁっ!!?あへははははははははははははははははははは!!?ふへへっ!!?へっ!?うへへへへへへはははははははははははははーっ!!?」
アロアの睨み顔が一気に悶え顔に崩れ落ちる。
乳首はぷくぷく膨れ上がり、表情筋が弛緩して、舌が垂れる。
「手を煩わせないでよ。まぁ楽しいからいいけどさぁ…こういうの」
ユニはコリコリと乳首を親指と中指でこねたあと、再び爪の先でこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょくすぐり尽くした。
「はぁぁぁぁぁぁあああああはははははははははははははははははは!?やめっ!?なっ!?なんだっっ!?これっ!?っへへへへへへへははははははははは!!?」
コリコリされたことで刺激された乳首に、さらにくすぐったさが加わり──乳首からミルクがどくどく溢れ出した。
ユニは、搾り出したミルクをずずっと吸い上げた。
「はぁはぁっ!!このっ…くそっ…!!けほっ!!」
アロアは屈辱とくすぐったさで本当に、狂いそうだった。
「じゃあそろそろ拷問に移るよ。ああ…言っとくけど、さっきみたいに気絶なんてさせないからな?」
ユニの両手が、腹筋部に食らいつき、こちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょと踊り出す。
「かっ!!?くっ!?ははははっ!!?ははははははははははははははっ!!?やめっ!?っっはははははははははははははは!?」
息をつく間もなく、腹筋をワシャワシャ掻きむしられアロアの呼吸はさらに乱れた。
それでも、暴れることもできないアロアは、ぎゅうと拳を握り締めたり、意味もなく天井に向かって叫んだりした。
「君が話すまで…こうやってこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょ…こーちょこちょこちょこちょって続けるからね。もし気絶しかけたら…」
ユニの両手が今度は腰の骨に移動した。
腰骨にある窪んだところに、ぐりりっと親指が捩じ込まれる。
「ぐぁぁぁっ!!?」
鈍くてどろりとしたくすぐったい一撃が腰骨のツボに染み渡る。
アロアの腰が浮いた。
「ここのツボを、こうするからね」
ユニは歯を見せてニヤリと笑いながら親指を器用に動かしてグリグリグリグリグリグリグリグリグリグリグリグリ!!!っと腰骨にあるこそばゆいポイントをえぐった。
「ぐぁぁぁぁあははははははははははははははははははははははははっ!!?ちょっ!!やめっ!?っっはははははははははははははははは!!?」
くすぐったさのあまり、視界が一気に冴え渡った。
疲弊していた意識が、ぐんぐんと鮮明になっていく。
「それから…気絶して逃げようとしたお仕置きとしてトドメに…ここを──やるからね」
ユニの爪が、腋の下に触れる。
「うっっ!!?ひっ!?」
アロアはつい、情けない声を上げてしまった。
腋の下。
剥き出しの腋の下。
閉じることもできず、しかもビンビンに伸ばされている腋の下そこをくすぐられたら──ヤバい。
「それじゃあ尋くよアロア。質問に答える気はある?」
そう言いながらユニはゆっくりと、アロアの下半身の方へ歩いていく。
「はぁはぁっ!!…同じことを何度も──ひゃあっ!!?」
足の裏に、爪の一撃が走った。
アロアの足指がきゅっと丸まる。
ゾッとするような怖気が全身を駆け巡る。
「もう一回聞こうかアロア。質問に──答える気はある?」
ユニの長い指が、アロアの足指に巻きつき、締め付け、足を固定する。
もう片方の手が、ゆるりと伸びてきて足裏に迫る。
「はぁはぁっ!!はぁっ…」
アロアは逡巡する。
ここで口を割らなければ、さっき体験させられた地獄のコースを巡らされるだろう。そうなれば恐らく…アロアは狂う。
怖い。
こちょこちょは嫌だ。
この女のこちょこちょは、心身を破壊する。
だけど。
口を割って誇りを捨てるのはもっと──。
「──断る」
アロアが入った瞬間、アロアに背を向けているユニの肩が震えた。
笑ったのか。
ユニは土踏まずに人差し指の爪を当てて、つぅーっとなぞり上げる。
「くぅぅぅぅぅっっ!!?」
アロアは顔に皺を刻んだ。目からじんわりと涙が滲む。
「本当にいいんだ?」
恐ろしいあの爪が音も立てずに足裏に吸い付く。
「ぐぅぅぅっ!!?」
足裏に突き立つ爪の感触に、アロアは指を折り曲げて歯を食い縛る。
「わ、私はっっ屈しないっ!」
アロアは言い切った。
「それじゃあ…アロアちゃん徹底破壊こちょこちょ地獄拷問開始」
ぴたっと止まっていたユニの長い指が、突如ゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョ!!!っと音を立てて足裏の表皮を掻きむしった。
「ぶっ!!!?ぶはっ!?ぶははっ!?ぶっひゃはははははははははははははははははははははははははははははははっ!!?なっ!?これはっ!?うわぁぁぁぁぁあはははははははははっ!?」
アロアはガタガタと足を震わせ、太ももの筋肉を揺らし、甲高いメスの声を上げた。
「お前は誇りを取ったんだね。馬鹿…。ほーら頑張れ?気絶しようとしたらお仕置きだよ」
足裏にびっしりと張り巡らされている敏感な神経の上だけを、指と爪がこちょこちょゴチョゴチョゴチョゴチョ這い回り、貪る。
「あーっはははははははははははははははははははははははははははは!!?うがっ!?うはははははははははははははははははははははは!!?足がっ!!!足がぁぁぁぁぁっ!!!」
足が熱を帯びていく。
足の筋がぴくぴく痙攣して、くすぐったさを拒絶している。
叫ぶしかない。
叫ぶしか、抵抗方法はない。
「我慢できると…思ってんの」
ユニは艶々の爪の先を土踏まずに当て、土踏まずを削るようにズリズリズリズリズリズリズリズリッとスクラッチした。
「ぶぎぃぃぃひひひははははははははははは!!?なっ!?あっ!?あっ!!?あああああああああああああああかああああああああっ!!?あはははははははははは!!?」
口を開け続けているため乾いている舌をべろべろ暴れさせ、アロアは悶える。
一切動けない状態で、一方的にこちょこちょ刺激を浴びせられ続けるのは地獄だ。
こんなのもう──。
「ひゃっ!!?」
腰骨に、鈍いくすぐったさが打ち込まれ、アロアの薄れていた意識がはっきりと覚醒した。
くっきりとした視界には、腰のあたりに移動したユニが、両側の腰骨のツボに親指を嵌め込んでいるのが見えた。
冷や汗がどろりとアロアの額を伝う。
「お仕置きの…腰ツボマッサージだよ」
「ちょっ──!!?」
アロアが何かいうよりも早く、ユニのお仕置きマッサージは始まった。
グリグリグリグリグリグリグリグリグリグリグリグリグリグリグリグリグリグリグリグリグリグリグリグリっっ!!!
「ふあ"あぁぁぁぁあああああああああああああああああああああああっ!!?やめっ!?待でっ!?いやぁぁぁぁぁぁあははははははははは!?」
腰を引っこ抜かれるようなくすぐったさがアロアを襲い、アロアはガクガクと顎を震わせる。
ユニはお構いなしに、親指で腰骨の奥にある神経の塊をグリグリ揉み潰す。
「うえへへへへへへへへっ!?やめっ!?あへへへへへへへへへへ!!?くるじっ!?いひひひはははははははははははははははは!!?あっ!?あっ!!?ああああああああああああっ!?」
腰骨グリグリにより下半身が弛緩し、股間からおしっこが大量に噴き出した。
「いひひひひ!!?あああああああああああああああああっ!!?」
アロアは泣きそうな顔になりながら己のおしっこを見つめていた。
アロアの騎士の心が削れていく。
「はぁはぁはぁっ!!はぁっ…」
腰骨から指の感触が消えた。
アロアの視界に再びこちょこちょの悪魔が入り込んだ。
ユニが、にんまりと笑ってアロアの泣き顔を見下ろしている。
ユニは、長いこちょこちょ指をこちょこちょこちょこちょ蠢かしながらゆっくりと…腋の下に近づけていく。
「約束通り…お仕置きタイムだよ。アロア」
「や、やめっっ…はぁはぁっ!!!」
アロアはようやく我に帰り、暴れた。
ダメだ。
拘束されてこちょこちょは…無理だ。普通のくすぐりとは次元が違う。
まして腋の下なんて──。
「さぁ、僕のために聴かせて。君の狂った笑い声を」
「やめろっ!!やめっ…こちょこちょはっ!!こちょこちょはもうっ──」
「さぁ」
ユニの両手の指先が、爪の先が腋の下にガッと喰らいつく。
「ひゃっ!!?」
アロアの絶望の顔が、悶えの顔にぐしゃりと歪む。
「こぉちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょー!!!」
ユニのこちょこちょボイスと共に、長い指が暴れ出し、爪の先が腋の下を殺し始めた。
「いやぁぁぁぁぁあああはははははははははははははははははははは!!?あっ!!?あっ!!?まずいっ!!?これはっ!!!うわぁぁぁぁぁああははははははははははははははーっ!!?」
寒気さえ感じる怒涛のくすぐったさが腋の下にこちょこちょこちょこちょ注がれていく。
アロアは目を大きく剥いたまま、口角を不気味に吊り上げ、意味もなく手をパタパタと暴れさせる。
ツルツルの腋の下を、ゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョゴチョと爪が這い回り、アロアの心身を思い切り──壊していく。
「ぎゃぁぁぁああああああああああははははははははははははは!?やめっ!?あっ!!?あっ!!?あああああははははははははははは!!?死ぬっ!!死ぬぅぅぅぅっ!!」
アロアは笑い声の中に何度も奇声を混ぜた。そうしないと、狂いそうだった。
きいきいと甲高い声の混じったアロアの悲鳴が、拷問部屋を揺らした。
「ほらほら気絶なんてさせないぞ?」
ユニは、アロアの首筋を爪でこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょとくすぐり、さらに耳をべろべろ舐め上げしゃぶり回した。
「にょほほほほっ!!?おほほほほほほっ!?やだっ!?あはははははははははははははははは!?やめっ!?身体がっっ!!!あたまっっ!!!おかじぐっっっ!!?」
くすぐったい。
くすぐったい。
なんで自分がここにいるのか。分からなくなってくる。
くすぐったい。
とにかく、くすぐったくて。
「話しますっっ!!!なんでもっっ!!話すからぁぁぁぁぁぁっ!!!ぁぁぁあははははははははははははははははは!!?だからっ!!やめでぇぇぇっ!!!」
アロアは泣きながら懇願した。
騎士の心などもう無い。
「ふぅん。でも僕はもう別に何も聞きたくないんだけど。だからこちょこちょさせて」
ユニは信じられないことを言い放ち、腋の下のミゾに指を当ててクチュクチュクチュクチュほじくった。
「ひっ!!?そっっそんなぁぁっ!?いひひひひひ!!?ぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああああああ!!?はなっっ!!話させてっっくださぃぃぃぃぃっ!!!お願いっっっだからぁぁぁぁぁあ!!!」
女騎士アロアはここで死んだ。
狂って死んだ。
アロアは今をもって、ウィズダム王国の女騎士兼拷問官のユニの被験者となったのだった。