先生はペットボトル ④(終)
🕑 Added 2022-11-05 02:00:00 +0000 UTC
変身魔法の解除は、案外複雑な手順を踏むものが多いです。
まあ、童話何度では呪いとして使われることも多いですから、当然かもしれません。
しかし、現代社会において、魔法が進化していないはずもなく。
「しょっちゅう言ってることだけど、ある程度体まさぐって、気持ちよくなれば戻れるから、ほら、頑張って!」
(……ううっ)
「大丈夫だって、悪いようにはしないから。それとも、いつも俺に触られていやだった?」
(……)
「正直だなあ」
(……っ、んあっ、あっ、ああんっ! そんなっ、そんないやらしく撫でまわさないでっ……んあああああああっ)
甲高い声、悲鳴にも似た声が、白石君の脳内に響きます。本来なら先生の乱れた姿もセットで見えるべきですが、惜しいことに今の秋山先生はお茶のペットボトル。
「……ねえ先生。元に戻ったら、一回俺とガチでエッチなことしない?」
(……ふぇっ⁈)
珍しく真剣な声に、秋山先生も素っ頓狂な声を出してしまいます。
が、どうやら白石君は本気だったようで、
「大丈夫、絶対気持ちよくするし、優しくするから。だから……」
(あっ、ああっ……子、子供が大人をからかうんじゃ……ふぁああっ、やっやめっ……)
「下手な子供よりも子供っぽいくせに。俺より明らかに純粋でしょう、あんた。それに、彼氏もいないんだろ? このままほかのやつにやるには、絶対にもったいない……」
甘い言葉を吐きながら、両手でペットボトルを抱きかかえ、飲み口に思いっきりの口づけをする白石君。
(そ、そんな……でも私、先生だし、教師と生徒だし……んむっ⁈ ん、ちゅっ、ちゅうっ……!)
中身のなくなったペットボトルに、息を吹き込むように。
まるで自分色に染めるように、先生の体を、自分の息で満たしていく白石君。
(ふぁあっ、そ、そんな、白石君、でも、私……んむっ、ちゅううっ、ちゅるるっ……)
「何も言わずに……俺に抱かれてくれればいいから。先生……嫌?」
透明なペットボトルを軽く握りながら、優しい刺激を繰り返す白石君。
(あっ、ああっ、ふぁあっあっ、あんっ……)
そして、快楽に声を上げながらも、決して嫌と口にしない秋山先生に。
「……先生。俺のものになってよ」
(ふぁああっ、あっ、やあっ、し、白石君っ、ああっ!)
確かに先生はペットボトルと化していましたが、彼の言いたかったことは、決して冗談でもないのでしょう。
(あっ、ああっ、わたしもう、ダメ、白石君、だめぇぇっ……)
「先生、気持ちいい? 俺に触られて、気持ちいい?」
(そ、それは……あ、ああっ! 白石君、っ!)
「正直に言えば、イカせてあげるから、ほら」
びくっ、と、ペットボトルがけいれんします。表情こそうかがい知れませんが、葛藤していることだけは、どうやら間違いないようです。
そして、時間でいえばたった数秒。
「気持ちいい?」
(……うん、気持ちいい……ふぁああああああっ⁈)
「よくできました。イカせてあげる」
そして、全身をくまなくまさぐり始めた白石君。
(んあああっ、あっ、白石君っ、ああんっ、だめっ、それだめえっ!)
「ダメじゃないよ先生」
(ダメっ、ダメええっ……ああっ、あっああっ、あん……)
抵抗を見せる間もなく、全身くまなく白石君のテクが襲います。
ここ数日間、先生を元に戻すために、ある程度の快感を与え続けた白石君。
しかし、今回は違います。
「徹底的に気持ちよくして、イカせるから。絶対」
(ふぁあああああんっ、やあっ、やらあっ、ああっ……)
モノの体だというのに、ペットボトルだというのに、秋山先生の受けている快楽は、もはや人間のものと比べても、決して劣ったものではなく。
(やらああっ、私、私もうっ、白石君っ、もう、もうっ……!)
涙ぐんだような声に、白石君は小さくうなづいて。
「いいよ、イって」
(ああっ……私、白石君、私……もう、イッちゃう、こんな姿で、白石君に……んあああっ……もう、だめぇっ……あああああああっ!)
そして先生の頭の中が真っ白になった後も、しばらく白石君はペットボトルを大事に抱えていたといいます。
「はあ、はあっ……元に戻れた……し、白石君……」
「ん?」
「あの、その……この体勢は?」
「ああ。俺が先生を押し倒してる構図だな。ラウンドツーにはぴったりだ」
「っ!」
びくり、と、秋山先生の体がこわばります。
そして今度は、人間の顔のまま、その表情も赤くなまめかしいものとなっていて。
「いやなら嫌って言ってよ、先生」
「……」
先生の答えは沈黙。それがどういう意味かは、もう分かっています。
「……いいんだよな」
「……うん。あっ」
白石君が先生の胸を触りました。そして、そのまま体をぐっと引き寄せて。
「……あんっ」
教師と生徒の禁断は、きっとこれから始まるのでしょう。