美人母娘の攻略法 中編
🕑 Added 2022-03-12 04:00:00 +0000 UTC
千夏は、夜子の体をまさぐりながら。空いた片手で自身の体を撫でまわす。
そのたびに恥ずかしそうな顔を夜子が見せるので、えも知れぬ高揚感を感じているのだ。
「私の心はママの中にある。でも、私は今でも正樹の彼女だと思ってるよ? 正樹もそう思ってくれてるよね?」
「……ああ。それは、まあ、そうだが」
正直に答える。嘘偽りがない答えだ。姿が変わったからと言ってきらいになるような、そんなしょうもない愛を持ち合わせてはいない。
これほどまでに自明な問いはない。愚問と言っていいだろう。
「うんうん。うれしいねえ。じゃあ次」
ただ、問題はこちらなのだ。
千夏という彼女は、時々こうして、倫理観をあやふやにしてしまう。
千夏は、非常にいじわるな笑みを浮かべ、おろおろしている実の母を指先でつついたかと思えば、不意に抱きしめた。
困惑する自分の体を撫でまわしながら、
「うんうん、私の身体って、やっぱりまだまだ小さいなあ」
「も、もう……何するの…‥」
抵抗を見せながらもなすすべなく流される夜子。それを良しとして。
正樹に対し、爆弾を落とす。
「じゃあ、こっち。私の身体の方。私の魂がなくとも、私の体は骨の髄まで正樹の彼女。この様子じゃ、中に入ったママまで彼女としての体に引っ張られてる。さあ、ここでクエスチョン。この状態、ママが入った私の身体と、正樹は、果たして彼氏彼女なのでしょうか?」
「……」
即答するには、あまりにも難しい問題だった。
正樹の持論として、彼女の何が好きかという問いに対しては、全部と答えるのが礼儀となっている。
見た目が好き、中身が好き。大変結構な答えではあるが、どちらか一方のみが好き、という人は、あまり幸せになれない気がするのだ。
その信念に基づけば、中身が夜子さんとはいえ、大事なカノジョ、ということになる。
それに、千夏の体でこちらをちらちら見つめる夜子を、放ってもおけなかった。
「……夜子さん」
「ううっ……た、正樹君、ご、ごめんね? わ、私なんか、た、ただのおばさんだし……そ、そんな勘違いとか、私だって大人だから、し、しないわよ……きっと」
視線に気づいた夜子は、慌てて取り繕うも、
「……いや」
「そえはないわね。曲がりなりにも私の体に入ってるのよ。肉体的にはママは正樹と恋人同士。エッチなことをする権利だってある。むしろ、そのあたりは自覚してもいいのかなと思うけど?」
「あ、あなたはそれでいいの?」
回答は、非常にあっさりしていた。
「いーよ? 正樹は私の彼氏だとは思うけど、私だけのものではないし、私の体にママが入っていようが、結局は私と正樹がエッチすることに変わりはないし、それに……」
嫌な予感が脳裏をよぎった正樹。逃げようとするも、遅かった。
「えいっ」
「むぐうっ」
「ち、千夏! や、やめなさいっ! わ、私の体で、私の前で!」
ソファーに正樹を押し倒した千夏は、舌なめずりをして。
「ママがエッチできるなら、私だけお預け食らうこともないし? この体で正樹ゆーわくするのも楽しいかなーって。あ、何なら三人でする手もあるなあ。ほんと、夢の広がる現象だよねえ……」
好奇心旺盛なカノジョ、千夏は、目をキラキラと輝かせていた。
「こ、この現象を一番楽しんでるのは、間違いなくお前だな……っ」
「ほらほら、にしてもまあ、正樹に熟女趣味があったとは。ふふ、ここ、おっきくなってるよー?」
「バカ、やめろっ」
「ほらほら、この巨乳で挟んであげるね」
「っ!」
パイズリを開始した千夏は、その反応を見て、恍惚の表情を浮かべる。
「ふふん、おっきくなってる。もう、浮気性め……はむっ」
「おい、こら、ちょ、やめろって……」
「パイズリに飽き足らず、フェラまで開始した千夏に、正樹は困惑しながらも、普段の千夏とは違う気持ちよさにさしたる抵抗もできない。
しかし、一番困惑していたのは、自分のいやらしい姿を目撃してる夜子だった。
「ちょ、ちょっと千夏! わ、私の体で、なにやって……ひゃっ!」
「じゃあ、ママもやればいいじゃない、えいっ」
「そ、そんなっ、強引に服を脱がさないで……ま、待って、正樹君、みないでっ」
「私の身体なのに照れちゃって……可愛いなあ」
一風変わった自画自賛を図りつつ、おろおろした自分の体に新鮮味を抱く千夏。
そして、
「だ、ダメよ…‥浮気なんてしたら、あの人がなんて言うか……」
「だから私の身体なんでしょうが、さて。正樹。あとは任せていい?」
「何がいいのかさっぱりわからんが……」
ただ、この家の家族問題については、正樹も小耳にはさんでいる。
なんでも、ここの旦那さんは、あまりいい人ではないらしく、どうにかして離婚しようとしているのだとか。
そして、自分の目の前には、おろおろとした彼女の姿が。
否、正確に言えば、彼女の姿をしたお義母さんが、恥ずかしそうにちらちらとこちらを見ていて。
「彼氏としての甲斐性、期待してるぞ♡」
「……」
「やめて、私の顔でウインクしないで……って、きゃっ、正樹君、だめええっ……」
……軽く抱きしめただけでこれほどの反応を見せるのだから、もはやとどまることなどできなかった。