アイドル業界の新戦略 その三
🕑 Added 2021-08-14 04:00:00 +0000 UTC
「……あのさ」
『?』
女体化たちをしばらく部屋で休ませている間。タカヒロは男子どもを一か所に集めた。
「さっきはトイレだったじゃん。それだけでもあんなことになったじゃんか」
「ああ」
誰かの返答。それが肯定だったなら問題ない。
「……で、社長から次の指令が届いてさ。これを見てくれ」
『……うわあ』
それは、目を疑うようなあれであった。
言葉にして、わずか二文字。
『混浴!』
しかも、ハプニングも可。と書いてある。
要するに、やることやってしまえ、ということなのだろう。スキャンダル上等と書かれているのが頭悪そうである。
「ま、まあ。トイレであそこまでやっちゃあな」
「そうだな。いくら元が男とは言え、さすがに初体験をトイレってのはかわいそうだし、こういうところで一度きちんと……」
「……よし、みんなもそれでいいか?」
『異議なし』
と、言った感じで、現、男子たちは、謎の決意を固めるのだった。
一方の、にょたいか組。
先ほどから一言も言葉を発するものはいない。
いや、正確に言えば、
「あっ……ふぁあっ……」
「はあっ……はあっ……」
「ん、んんっ、ああっ……いやぁ……」
甘い吐息をあげるものがちらほら。
致し方あるまい。慣れない女の体で、今しがた絶頂を経験したばかり。部屋に戻されたところで、それが戻るわけもなし。
高まった熱は、そう簡単に冷めてくれない。それが、女体というものだ。
「はあんっ……お、おれは、おとこっ……」
「そ、そうだ。俺たちは、女に飲まれたりは……ううっ……」
意志を確認しようと思い返せば、浮かび上がるのは先ほどの快楽と、その時の自分の喘ぎ声。
「……もう、女を受け入れるしかないんじゃないかなあ」
一部の面々に至っては、諦念の姿勢を取り始めていた。
そんな時間も過ぎ。
風呂の時間だ。
「レイ、こっちへ」
「う、うん……」
紳士的にエスコートされ、それを不安に思うでもなくひょいひょいついていくのがレイ。
もはやだれが見ても、女体に堕ちてしまっているが、それを指摘するものはいない。
「ほら、見てみろ。これが今のレイの姿だ。エッチな体で、俺に胸揉まれて、あそこいじられてエッチな声出してる」
「やあんっ、やめ、い、言わないで……」
「なんで?」
「は、恥ずかしいから……このままだと、もう男に戻れない気がして……」
「……そうか」
「ああっ、それだめっ、そんなにおっきいの、おマンコに入らない……っ!」
もはや、遠慮も言葉もない。
「ああんっ、やめて、ふぁああんっ、おれっ、おとこだっ、おとこなのつ、あああんっ、ふぁあんっ!」
「もう、リョウくんはもう女の子だよ? ほら、鏡見て。ここをくりくりしてあげると」
「やああんっ、やめっ、アアンッ… やだああっ……」
「いやいやっていいながら、おまたがむずむずしてるよ?」
「そ、それは……」
「気持ちよくなりたくないの?」
「……」
「んあああっ!やあんっ! おれっ、おんなになるっ、もどれなくなっちゃうよおおっ!」
「そうそう、可愛いよ。リョウ君」
「ケインさん、髪の毛が濡れて、すっごいエロい。もう、いいですよね?」
「んああっ……そ、そんな、おれ、胸揉まれながら、エロい気分になって……」
そして目の前には、後輩のチンポが。
「大きいでしょう。いまの先輩なら、フェラ、してみたくないですか?」
「そ、そんなこと……」
ない、とは言えない。
女の身体だからか、女の本能が男の肉棒を求めている。
「ん、むうっ、ん、んー!」
気づくと口いっぱいに帆奪ってしまっていて、自分でもありえないほど、幸福感を感じていることに気づくのだ。
「んー! んっ、んんんっ!」
「おっ、胸揉まれてうれしいんですね。じゃあ、こっちは」
「んんんんんっ!」
「おおっ、びくびくしたっ」
「ああんっ、あ、あそぶなぁっ」
フェラをやめたケインが、文句を言いたそうににらむ。
「はあっ、はあっ、お、お前は俺を何だと……ま、まて、待って……んああああっ!」
「エロ可愛い俺の先輩だと、思ってます」
「あんっ!ああんっ!なに、これええっ、いきなりっ、こんなのっ、ふぁあっ、やああっ、あんっ、あんっ!」
「ふふ、もうすっかり女の喘ぎ声。もっともっと可愛い声、聴かせてください」
「やあ、やめっ、ふぁあああんっ!」
「あ、んっ」
「……痛いか?」
「別に……? あっ、あんっ」
「ほんと、可愛いよ、ルイ」
「あっ、ファあっ……そんなこと、真顔で、言うなっ……あんっ、やっ、ふぁあっ……すご、女の子って、こんなにっ……」
「すごい、可愛い」
「そ、そんなこと、かわいいとか、やめろっ、あっ、あん……」
あちらこちらでセックスを始めてしまった面々だが、ぎこちないながらにも、その顔は紅潮している。
片や、勝手知ったる仲間で、女体化したものからすれば、ほかに頼れるものはいない。
友情は深まるだろうし、深まるものは、決して友情だけではないだろう。
「あっ、ああんっ!もう、私、ふぁああああっ!」
「らめぇっ!あたしもうっ、イッチャうぅぅ!ああんっ、ああああああっ!」
「そんなにおくまでつかれたらあっ、ふぁあっ、んあああああっ!」
「も、もう無理ぃっ……ああああああんっ!」
大浴場に響き渡るは甘い女の喘ぎ声。歌いなれたアイドルたちの醸し出すそれは、順調にフィナーレに歩みつつあった。