あの日の思い出は女体化の記憶とともに 中編
🕑 Added 2021-07-03 04:30:00 +0000 UTC
時系列を戻して現代。私と桐くんは同じベッドの上です。
「ゆうか姉。いったいなにぼんやりしてるのさ?」
「ええ? そりゃあれよ。昔の自分にメッセージを送ってるの。未来の私はああですよって」
「ああ、酒癖が悪くなるとか?」
「そんなこと言うわけないでしょう? もう、桐ったら。いつからそんな生意気に、身長も私を越えてるし……」
「ははっ、何年前の話だよ。俺もう二十一だぞ。酒も飲める大人だ。それに…・・・」
「ああんっ」
「……ゆうか姉の、どこが気持ちいいとか、そういうのも、完璧にわかってるぞっ!」
その完璧に分かっていただろう理由を、思い返していた私です。
「やあんっ、桐くんのエッチっ、あんっ、そこっ、そこもっとずぼずぼしてえっ」
何年も一緒にいて、何度もエッチして。
「くっ、だすぞっ」
「うんっ、私もっ、そろそろイクからっ、ああっ、桐くんっ」
「ゆうか……っ、くっ、出るっ……!」
「ひゃああああんっ!」
あの日の経験が間違いではないように、桐くんはどんどんエッチがうまくなりました。
背も大きくなって、かっこよくなりました。
こんなイケメンで年下の彼氏がいて、同年代からは嫉妬の目で見られること請負です。
これ以上を望むのは、わがままが過ぎるというものでしょう。
それでも。
それでも今日は何となく、初心に帰りたくなったのです。
「桐くんの―、ちょっといいとこ見てみたいっ。はい、栄養ドリンク」
「……なにこれ。見たことあるようなないような……毒とかじゃないよな。俺に嫌気がさして毒殺しようってんじゃ……」
「むっ、自分の彼女が信用できないと?」
「……」
無言が帰ってきます。なんと薄情な彼氏でしょう。
ただ、実際毒ではないにしても、栄養ドリンクではないので、嘘をついていることに変わりはありません。
だからこうして、じいっと、桐くんの目を見て、飲んで飲んで、と、訴えかけるほかはないのです。
「……分かった。分かったよ。飲むから」
「やったっ」
怪しいなあと思いつつ、桐くんは一気に中身を飲み干して、そのまま眠りについたのでした。
もう少し疑ってもよかったのにね。
「……こういうことか。道理で見たことあると思ったんだよなあ……」
いまいまし気にこちらを見る目は、冷めきっています。やめてほしいですね。
深窓の令嬢に冷ややかに見つめられるとなると、さすがにぞくぞくします。
「ま、まあ……ね? 毒ではないんだし、許してもらえれば……」
「全く、どこからこんなもの仕入れるんだか……」
ぶっきらぼうに言い放つ桐くんですが、ちらりちらりと、目線は自分の胸にむかっています。
分かってますよ。久々の女の体。あの日の快楽。女の子の気持ち、快感。
忘れたつもりだったそれが、今は目の前にあるのですから。
女体だって成長します。ロリ巨乳は、大人の美人巨乳へ。
私が嫉妬しそうなほどの美女は、困ったように、しかし確かに興奮した様子で、顔を赤く染めていました。
・・・・・・襲わないわけにはいきません。
「桐くんっ」
「うひゃあっ! いきなり後ろから抱き着くなよ……ふぁああっ、だめ、いきなり胸はぁ……」
「久々だもんねえ。あの日のこと、覚えてるでしょう?」
「そ、それは……まあ」
おや、素直な反応です。最近はクールぶることも多くなったっていうのに。
それだけ、女の身体というのは特別なのでしょうね。
「どうする? あの日みたいに、私の手で、気持ちよくなってみる?」
「そ、それは……ひゃうっ! ま、まて、まだ返事してな……あんっ!」
葛藤しているのがすごくかわいくて、もう我慢できませんでした。
「ほら、だったら決めてよ。どうする? 昔、女の子としてエッチして、気持ちよかったでしょう?」
「……」
何も答えず、プイっと顔をそらします。可愛いです。
でも、何も答えないというのはいただけません。
「ほら、返事してくれないと傷つくなあ」
「……っ、あっ、ふぁあっ……やめっ……」
抱き着いたまま、胸を揉みしだきます。普段の胸板とはランクが違う、私よりも大きな推定Gカップです。
と言っても、今回は完全に揉みしだいたりしません。
「ふぁあっ……え?」
あえて途中でやめます。ここ数年で桐くんが覚えたじらしプレイというやつです。
なんでやめるの? という目が、私の方に刺さります。
「気持ちいいって認めれば、女の子として気持ちよくなりたいって言えば、もっとしてあげるんだけどなあ……」
「い、意地の悪い……あっ、あんっ、それ、ダメっ……ふぁあっ……」
「ほらほら、言ってごらん? ゆうかお姉ちゃん、私を女の子にしてくださいって。女の子として気持ちよくしてくださいって」
「そ、そんなことっ……ああんっ、だめっ、やめえっ、耳感じるからっ、ああっ……」
恥ずかしそうに顔をそらします。立派な女の子です。
イケメンになっていても、女体化した桐くんはかわいい女の子なのです。
「言ってくれれば、こっちもたくさんいじってあげるんだけどなあ。ほら、もう濡れ濡れ」
「そ、そんな……あっ……おれ、こんなに……」
自分から出た愛液を見つめ、心が折れるのは、わずか一分足らずのことでした。