牛のお世話は大変です 中編
🕑 Added 2021-03-06 06:00:00 +0000 UTC
「んもおおーっ、もおーっ…?」」
(はあっ、はあっ、お、終わったのか…?)
未知の感覚というものを、この年になって初めて実感したお父さん。
ついでにお父さんは、本能で分かっていました。本気になったお母さんは、この程度のことでは満足しません。
やるなら徹底的にやる、まだ何かあると、ぼんやりした本能が訴えていました。
「…と、いうわけで、今からお母さんはオス牛に憑依して、お父さんをぶち犯してこようと思います」
「…子供の前でそういうこといわないで」
「…同感」
娘も、息子も、どちらともにあきれ顔です。しかし、言ったところでやめてくれないのも分かり切った話。お父さんの勘は見事に当たっていたわけです。
呆れの目を向けられたお母さん本人は、
「だって、せっかくだから試してみたいもん。男の感覚も、オス牛の感覚も。お父さん、気持ちよさそうだったし。あなたたちも、やりたくなったらやっていいのよ?」
なんて事の内容に差し出されたその小瓶を、二人は顔を真っ赤にしながら、確かに受け取りました。
夜中。メス牛は一頭、静かに四つん這いで寝ていました。
(どうしよう…元に戻れないこともあれだけど、なんか嫌な予感がする)
そもそも、夜になっても元に戻れないことがあれなのです。おかしいのです。
そして、その予感は、最悪の形で実を結びました。
「んもう…もーっ」
(なるほど、これがオスの牛の感覚ね…それでこれが、おちんちん、よしっ!)
背後に謎の気配を感じた時は、もうすでに遅すぎました。
「んもう…?モオオオオッ!」
悲鳴を上げた瞬間には、後ろから肉棒を叩き込まれていたのですから。
「んもうっ、もおおっ・・・」
「もおおおっ!もおおっ!」
一組の牛が、周りの目も気にせずに交尾を繰り広げている、そんな状況を、見つめる影が二つ。
「…親のセックスを見せつけられる子供って、なんだよ。牛の交尾だけだから、何ともないかもしれないがさあ。」
「わかる。でも、種増やすんなら優秀な方法よ…実際。」
「そりゃそうだけどさ…」
「もおおおっ!もおおっ!」
(ああんっ、ねえ、みてっ、こどもたちが、みてるっ)
「モオオッ、モオオオオっ!」
(ひゃああんっ!や、やめてぇっ、だめっ、だめえっ・・・)
「もうっ、もうもうっ」
(ふふっ、かわいい、でもっ、このからだも、いいっ!おちんちん叩きつける感じっ、たまらないっ!)
「もおおおっ!もおおっ!」
「モオオッ!モオオオオッ!モオーッ!」
お互い、本来の姿とは程遠い牛の姿、おまけに性別まで裏返っていて、そうそうないほど倒錯的なセックスを繰り広げているわけです。
これがそもそも狙いなのでは、と思うほどに、お母さんは楽しそうだった。
「ンモオオッ、モオオオオ!モオオオオッ」
(ああんっ、だめっ、もうだめっ、おれ、もう、イッチャうぅぅっ、ふぁああああんっ!)
「もおおおっ!もおおっ!」
(だすよっ!いっぱいっ!だすよっ!、うっ、くうううっ!)
「あらら、射精した…」
「ほんと…恥じらいがないというか…」
子供たちから言わせれば、謎のもやもやが残ります。
牛の種つけ。今更見慣れた行動のはずなのに、それが両親だと思うと、どう反応していいのか、判断に困るのです。
しかし、
「…ねえ」
「…なんだよ」
妹は、ちゃっかり受け取っていた小瓶を兄に見せて、
「…いや、その、あの…やる?」
「…」
そうして、二人は静かに牛たちから離れて、別の牛舎に向かいました。
好奇心が、いろいろな倫理観を飛び越えた結果です。
鋭いツッコミを入れていたり、自分たちはさも常識人だと振舞っていたりしていても、先ほどとは状況が違います。
なにせ、夫婦間ではなく兄妹間でのセックスです。
勿論、身体は牛のものですし、肉体的な問題はほとんどないのですが…
「おにいちゃんとエッチするの、別に初めてじゃないからいいでしょ…でも、なんというか…」
「分かる。好奇心というか、今やっておかないと一生後悔しそうな感じだろ?」
「うん…お母さんからもお墨付きもらってるし…」
・・・親が親なら子も子。ということです。
「せっかくだし、お互いが入る牛、お互いで指名しないか?」
「ええっ、お兄ちゃん、変な牛選ばないでよ?」
心配そうな妹に、しかし兄は、
「いや…ていうか、俺からすれば自分の中に入る牛を選ぶわけだし…」
「あ…」
今更になって顔が赤くなる両者。恥じらいポイントは相変わらず謎のままです。
「じゃ、じゃあ。まあ、いいよ。お兄ちゃんの憑依する牛は…ええと、どれがいいかな……あ、これ、この子がいい」
メスの牛の中でも、ひときわ大きい、胸もお尻も大きめな、大きなメス牛を選びました。
中々大胆なチョイスに、兄も、
「お、おお、そうか…ちなみに、理由を聞かせてもらっても…」
「え、あの、その……いや、せっかくメス牛になったお兄ちゃんとやるんだから、いろいろ大きい方がいいかなって…あんまりこういうこと言うの恥ずかしい……」
「ご、ごめん」
デリカシーのないことを聞いたか、と、反省する兄。しかしながら今から自分は、妹が憑依する牛を、妹となるオス牛を、自分で選ばなければなりません。デリカシーだのなんだの言っている余裕もありません。
「じゃ、じゃあ。みうは、この牛になってほしい」
よりにもよって、あくまで自分に正直に、こちらもこちらで大きめの牛を選択しました。
「……理由は?」
うすうす分かっていながらも、あくまで妹は平静を装いながら、兄に理由を問いただします。
言われた方の兄は、
「そりゃあ……まあ、いろいろと、大きいから……」
「……バカ」
結局、兄は胸も身体も尻も大きいメス牛に、妹は男性器の大きいオス牛に、それぞれ憑依することになりました。お互いがお互いに、人のことが言えません。
それでも、
「お兄ちゃんの馬鹿、エッチ。妹に生えるお、おちんちん……そんなに大きくないといけないの?」
「ご、ごめん。でも、なんかあんな大きなメス牛になるって思うと、なんとなくそんな気がして…ほ、ほら、憑依薬、二人で同時に飲むぞ」
「う、ううっ…やっぱり…ホントに飲む?」
「お前が言い出したんだろ?ほら、大丈夫。お兄ちゃんも一緒に飲むから」
「う、うん……」
そして二人は同時に憑依薬を飲み干し、そのまま同時に意識を失いました。