文化祭準備3組の場合。 後編
🕑 Added 2020-08-01 12:38:21 +0000 UTC
「お前ら、どうだ、似合ってるか?」
フリフリな衣装に身を包んだ佐野は、くるりと回って微笑む。
「なあ、どう思う?」
「正直少しだけ痛々しい感じもするけど、逆にそれがいいな。かわいい。」
「ああ、想定とは全然違うけど、これはこれでいいな。一人くらいほしい。」
「仕方ない。俺らも覚悟を決めよう。この特別製のメイド服でっ!」
意を決して、メイド服に手を伸ばしだす男子たち。
このまま着込んでしまえばあまりに合わない女装の完成だが、幸い、この服は科学部と保健委員のコラボなのだ。失敗などありえない。着ると女の子になる皮。自分たちはその実験台にされたのである。
「すごいな…すぐに女の姿になった。」
「これが本当に皮を着ただけだってのか?信じられん…あっ、はあっ、これっ、俺の声なのか…?本当に女の胸で、女の声だ…」
「お、俺、ちょっと姿見持ってくる!」
3組の約半数が女体化し、教室内は軽い大騒ぎになっていた。
恐怖よりも、好奇心が勝った形に思える。
そうして、あわただしく動き始めたメイド喫茶に向けた活動。
「なんだか忙しそうだな。何なら俺も女体化しようか?」
「ひゃっ!」
「おお、どうした?」
「な、なんだ、お前か…」
「こっちのセリフだ。おまえ、本当に島田か?」
「あ、ああ、そうだ、俺が島田だ。こんな姿であっても俺は俺だ。」
フリフリのメイド服を着た眼鏡女子。知的でクールなイメージのメイドになっているのは島田だ。
「ええと、手が回らないなら俺が女になってもいいんだが…さっきから声をかけたやつらが変な声をあげるからなあ。」
「いいや、お前はさすがに男の姿でいないと困るっての。…ったく、女になってから初めてわかったよ。そりゃあ男前ランキング8位になるわけだ。義春。」
大原義春(おおはらよしはる)この学年において存在する男前ランキング。その第8位に君臨する男…微妙であるが、確かにいい男だ。女体化した男子からも、こいつになら抱かれてもいいと評判は高い。
いままでどうしてこんな奴が第8位なのかとクラスメイトは思っていたが、いざ女体化してしまうとその理屈がよくわかる。8位といえば微妙かもしれないが、一学年が400人を超えるこの学園での8位だ。女体化や美少年を除いても相当立派である。
なんというか、女の子としてこいつの体が、声がいちいち染み渡るのだ。
「まあ、俺らには俺らで特別の仕事があるからな。なんかランキングメンバーは特別な仕事があるからとか…」
『うちの高校のことだ、何があってもおかしくはない。気を付けていけよ。』
「ああ、分かった…」
「…まだ何か?」
「…いや、かわいいなって。」
「っ!馬鹿なことを言ってないで仕事に戻れ!」
「そんなに照れなくてもいいのに。よしよし。」
義春は、唐突に島田を抱きしめる。
「ひゃあっ!な、なにをするっ!おとこにだきしめられるなんてっ、ふぁあっ」
「今は女の子だからな。どうしようもなくなったらいつでも頼れよ?」
「わ、分かったから…離れてくれ。おかしくなりそうだ…」
放課後。義春が忘れ物を取りに戻ると、案の定、そこには島田がいた。
彼が、否彼女が何をしていたかはあえて言うまい。
ただ、
「ほうら、やっぱり大丈夫じゃなかったじゃないか。普通に俺に頼ればいいのに。」
「み、見るなっ言うなっ!、こ、この服を脱げば元に戻れるはずなんだ…でも、なぜか体が引っかかって…」
「ああ、胸がつっかえるからな。」
「そ、それで、あちこち触っちゃったから…体がおかしくなって…つい…くそっ、何でこんなことに…」
「まあ、しょうがないよな。でも・・・」
「ひゃあっ!」
島田を後ろから抱きしめて、義春は言う。
「でも、本番ではもっと長い時間女として過ごすんだろ?だったらちゃんと女の子としての感覚を知ってた方がいいって。」
「そ、それはぁっ、で、でも、俺、昨日まで男だったんだぞ…?そんな急に…ふぁああっ、」
「安心しろ。女の子の気持ち。俺がしっかり教えてやる。」
「ふぁあっ、おれっ、おれえっ!」
「ほら、女の子なんだから女言葉を使ってみろよ。中途半端に男であろうとするから恥ずかしいんだ。」
「だ、だってぇ…はあああんっ」
乳首をつままれて、たまらず声をあげる島田。
「乳首をつままれて女の子として声をあげてるんだぞ。ほら、あたしって、言ってみて…」
「あ、あたし・・・ああんっ、よしはるっ、やっぱりおれっ」
「あたし」
「ああんっ、あたしっ、あたしっ!男なのにっ、は、はずかしいっ・・・」
「よく言えました。ご褒美だ。」
それは、義春の、あまりにも大きい肉棒だった。
「え、ちょっと、無理…こんなのはいらない…んあああああああっ!」
そんな懇願が通ることはなく、義春の肉棒が島田を貫いた。
「ああんっあんっ、ああんっ!よしはるっ、おれっ、ひゃああんっ!あたしっ!だめだめえっ!むねもみながらつかないでっ!」
「気持ちよさそうだよ?もう男に戻りたくなくなっちゃった?」
「ひがうっ!そんなことないっ!ああんっ!あたしっおとこにもどるっ!だからもうやめえっ!ああんっもうだめっ!あんっ、あっ!ああんっ!」
「こんなのっ、こんなのぉっ!」
だがその顔は淫らに歪みながらも、快楽を求めようと必死に見える。
「気づいてるか?自分から足絡ませてるぞ。」
「う、うそっ!ああんっ!」
「うれしいな。そこまで求められると思いっきりイカせたくなる。」
そして、
「あっ、あっ、あああああああっ!」
甲高い声をあげて、島田はそのまま気を失った。
「やあやあ岡野くん、ずいぶんかわいくなったにゃっ、どうかにゃっ?調子は?」
「やめてくださいよ、でも、順調です。それにしても、いつの間にこんなものを作ってたんですか…」
「にゃあっ、企業秘密っ。そんなことよりっ、ほかのクラスに売り上げで負けるわけにはいかないにゃよっ。」
「?なんでですか?」
嫌な予感とともに、岡野がたずねる。
みゃーみゃーはなんてこともないように。
「あれ?言ってなかったにゃ?売上最下位のクラスは、罰として2年生の間女体化ペナルティにゃー」
「はあ!?」
こうして、自身の性別をかけたクラス対抗の文化祭は、熱を帯びて進んでいった。